札幌市厚別区の基幹病院として、内科・消化器内科・循環器内科・リハビリテーション科・歯科・医療療養型のサービスを提供しております。
「ああ、なんて幸せなのだろう」と神様に感謝する瞬間がある。
晴天の日曜日、娘が「○時までRちゃんと自由に出かけていいよ」と言ってくれた。「本当!本当に本当!?」家族と一緒のおでかけはいっぱいあるが、Rちゃんと二人だけの遠くへのおでかけは初めての経験だ。
一、おーちゃん(私)から絶対はなれない。
二、あれ買って、これ買ってといわない。
三、いうことをきく。
3つのお約束をRちゃんは「はい、わかりました」と大きな声でかあちゃんに誓った。さあ、出発!!おーちゃんと小さなリュック(オムツが入っている)を背負ったRちゃんは、初めての二人おでかけに出かけた。
まず丸井デパートの大食堂で、お子様ランチと苺パフェ、私はチョコパフェを、二人で仲良く食べた。「おいしいねェーッ!!」と私が言えば「おーちゃんしあわせだね?」と、Rちゃんがすごい事を言う。その言葉に、おーちゃんはぶったまげて、感動した。
大通り公園に出て、とうきび売りのおばさんからとうきびを二本買った。ベンチに腰かけて、鳩に「おいで、おいで」と実を 蒔くと、人間慣れした鳩の大群が私達の周りに円陣を組み、せわしく実をついばむ。Rちゃんは鳩を追いかけながら、時々仮面ライダーのお得意の変身ポーズを 取り、心優しい観光客の人達が声をかけてくれ、笑っている。
なんとまあ、のどかな時間なのだろう。少なくともこの公園には、平和がある。私の隣に座っている韓国からの修学旅行生に 「一本ドーゾ」ととうきびを上げたら、いいの?と言う表情をし、お国のことばで一生懸命、いっぱいお礼を言ってくれた。私はたった一つ覚えている言葉「ア ニハセョ」と答えた。中位でいい、この幸せが続きますように。Rちゃんは「麗生(れお)」ちゃん。私の孫、まもなく四才になります。所で、アニハセョっ て.どんな意味だっけ??
(医療法人中山会新札幌パウロ病院理事長)